傾聴とは何か?
傾聴を定義することは、非常に困難です。
考えた抜いた結果、やはり、この定義から入らざるを得ないという結論に達しました。
「傾聴とは、話し手のフォーカシングを支援する関わりである」
フォーカシングとは何か?
傾聴を定義する際、まずは「フォーカシング」から説明しなければなりません。
フォーカシングとは、フェルトセンスにぴったりくる言葉を探す現象です。
フェルトセンスとは何か?
また新しいワードが出てきました。
「フェルトセンス」とは、ある状況において感じる気分、雰囲気などのことを指します。
具体的には、モヤモヤする、ザワザワする、などと表現されるものです。
フェルトセンスは、自然に湧き起こる感覚です。
「なんだかムカムカする」などと、明確に感じることもあります。
また、「今、どんな感じがしているだろう?」と自分の内側に注意を向けることでうっすらとした感じを捉えることができます。
さらに、聞き手の応答(傾聴)がフェルトセンスに気づく支援になることもあります。
言葉をどうやって探すのか?
フェルトセンスを表現する言葉をどのようにして探すのでしょうか?
それは、フェルトセンスと言葉を突き合わせてみることです。
「突き合わせる」とは「この表現で合ってる?」と自問することです。
フェルトセンスに言葉を突き合わせてみると、「Yes」か「No」の「感じ」が返ってきます。
「No」ならば、言葉を変えてみましょう。
「Yes」ならば、「そんな感じがしているのだなあ」と受け止めましょう。
ぴったりくるとはどういうことか?
フェルトセンスに言葉が「ぴったりくる」とはどういうことでしょうか?
それはまさに、体からの「Yes」という反応があることです。
言葉がフェルトセンスにぴったりきたら、納得感が得られるでしょう。
体の緊張が解けるような感じを得ることもあります。
他にも、自然と問題の解決方法が思いつくこともあります。
なぜそのようなことが起きるのでしょう?
フェルトセンスをぴったりくる言葉で言えた時、問題の本質が明確になるからです。
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